・サッカー日本代表監督オシム語録の妙

記者が不用意に「走るサッカー」について質問すると、オシムは「サッカーで走るのは当たり前です」と切り返す。
そうした場面が多々見られるように、試合後のオシムの記者会見や雑誌、新聞等に語られる彼の言葉は非常にウィットに富んでおり、サッカーが哲学的に語られる。
Jリーグジェフ千葉時代に、それがサポーター間やサッカー界ばかりでなく、一般紙や教育の現場などでも評判を呼び、これが「オシム語録」と呼ばれるようになり、クラブの新しい名物として定着した。

試合後の会見では、単に記者がからかわれている場面もまま見受けられ、オシムのコメントをストレートに紙面に掲載してしまうと、その真意は伝え切れないことになりがちである。
また、(練習場のある)市原まで取材に出かけた記者が半泣きで帰ってきた、という逸話が時々紙面に掲載されることがあったように、オシムは一部マスコミにとっては「インタビュアー泣かせ」の相手である。

このようなオシムとのやりとりによって、最初はやられるばかりだった記者たちもまた彼により「成長」を見せており、また、原語を理解できる数少ないライター達の中には、質問の途中でおちょくるコメントをしたオシムに「最後まで聞いてから答えて頂きたい」と逆襲した者もいる。
そのような真摯な質問者に対するオシムの対応は、往々にして丁寧である。
オシムは、そういう男なのである。

ちなみに、スポーツジャーナリスト以外への受け答えは温厚でありながら、非常に慎重である。
これはオシムが各所で語っているとおり、かつて経験したユーゴ内戦の時期に「マスコミが戦争を始めさせる」という様を見せ付けられてきたことに起因するものであろう。

オシムの日本代表監督就任以降、その動向とともに「オシム語録」もますます大きな注目を集めるようになった。
それは、いくつか出版もされ、良質なビジネス書と同等だと評価も高い。


・名語録のほんの一部

「ライオンに襲われた野うさぎが逃げ出すときに肉離れしますか?準備が足りないのです。」
「休みから学ぶものはない。」
「アイデアの無い人間もサッカーはできるが、サッカーの選手にはなれない。」
「日本のサッカーは大きく成長を遂げていると思う。だが問題は、君たちマスコミだ。40年間、まったく成長していないのでは?」
「失望というのは、より多くのものを望み過ぎたからするものだ。」
「一生懸命探すニワトリだけが餌にありつけるのです。」

(ウィキペディアより一部引用)